Japanese
English
特集 社会的孤立とリハビリテーション
環境要因と健康格差
Environmental factors and health inequalities
井手 一茂
1
,
近藤 克則
1,2
Kazushige Ide
1
,
Katsunori Kondo
1,2
1千葉大学予防医学センター
2国立長寿医療研究センター
1Center for Preventive Medical Sciences, Chiba University
2National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
ゼロ次予防
,
Age-Friendly Cites
,
建造環境
,
ソーシャル・キャピタル
,
Well-being
Keyword:
ゼロ次予防
,
Age-Friendly Cites
,
建造環境
,
ソーシャル・キャピタル
,
Well-being
pp.603-609
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202845
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はじめに
本特集でテーマとなっている社会的孤立をはじめ,リハビリテーションが必要な不健康,要介護状態になる人はどんな人だろうか.国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:ICF)1)では,人間の健康状態は各構成要素の相互作用により成立し,その関係は双方向性であると解釈されている1).あなたの目の前の対象者の状態には,個人の「心身機能・身体構造」のみならず,個人を取り巻くさまざまな環境要因が関係しており2),そのことが徐々に実証されてきている.
本稿では,環境要因から健康・幸福(well-being)に至るプロセスを概説したうえで,日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study:JAGES)3,4)の知見や千葉大学予防医学センターが取り組む“暮らしているだけで健康で活動的になるコミュニティ(Well Active Community:WACo)”5)における社会実装事例を紹介する.
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