多職種を交えたリハビリ事例検討会・第13回
できるADLとしているADLの乖離がある事例
大沼 侑太郎
1
,
川越 雅弘
2
1ガイアリハビリ訪問看護ステーション 北千住事業所
2国立社会保障・人口問題研究所,社会保障基礎理論研究部
pp.594-601
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200956
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事例提示
Aさん,80代前半,男性.身長149cm,体重50kg,BMI 22.5.要介護4.寝たきり度B2,認知症自立度 Ⅱb.血圧136〜150/68〜80mmHg
生活歴:70歳まで自営業を営む.引退後(約10年前)に脳梗塞(脳血栓症)を発症.退院後は杖歩行でADLは自立し,区役所の集会所に行く等,毎日散歩を1時間以上行っていた.病前からほとんどの家事を妻が行っており,本人は家事に参加していない.また病前はビール350mlを1日2本ほど毎日飲んでいた.喫煙歴はない.
家族:妻,息子,孫との四人暮らし.リフォーム済みの一軒家で,Aさんの生活する1階はバリアフリー化されている.
病歴・入院歴:脳血栓症後,左上下肢に軽度麻痺を認めた.6年前に胃がんの手術を受け,経過は良好.昨年,脳血栓症を再発し入院.退院するも自宅で脱水,栄養不良となり,1週間で再入院.その後,状態が安定して退院した.高血圧症
趣味・関心:テレビ,映画鑑賞が好きで,毎日興味のある番組を録画している.そのため,自宅の自主トレ以外の時間はほぼソファに座り,録画した番組を観ている.また俳句が好きで,句会へ出かけている.
処方薬(朝-昼-夕-就寝前):アスピリン(抗血小板薬)100mg 0-0-0-1,アムロジピン ベシル酸塩(降圧剤)2.5mg 0-0-0-1
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