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事例提示
Aさん,70代後半,女性.身長150cm,体重67kg,BMI 29.8.要介護2.寝たきり度B2
生活歴:栃木県でご主人と暮らしていたが,7年前に体調が悪化し離婚.子どもが住む東京に移住した.現在は体調も回復してきている.集合住宅の1階に居住し,生活保護を受給.マイペースで話し好きだが,こだわりが強く,保守的な面もある.現在の楽しみは早朝の犬の散歩と食事.安静時はテレビ鑑賞をして過ごすことが多い.韓流ドラマを好む.
家族:次男(週3回の透析)と同居.週2回の訪問介護を利用しつつ,調理・洗濯・買い物の一部は次男も担う.長男・長女が近隣に在住.
病歴・入院歴:10年前から糖尿病のインスリン治療を行っている.45年前に輸血によりC型肝炎を発症し,その3年後に肝硬変に移行した.肝不全(Child-Pugh分類B).肝性脳症,低血糖による救急搬送が複数回ある.5年前に自宅内で転倒,胸腰椎移行部圧迫骨折を受傷し椎体固定術を受けた.
血液検査結果(2016年12月.〈 〉は正常値):総タンパク5.8〈6.5〜8.2〉,総ビリルビン値2.8〈0.20〜1.20〉,直接ビリルビン1.3〈0.40以下〉,アルブミン値2.6〈3.7〜5.2〉,A/G比0.81〈1.10〜2.00〉,プロトロンビン活性値48,AST(GOT)52〈11〜35〉,ALT(GPT)17〈6〜39〉,アンモニア161〈12〜68〉,尿素窒素13.1〈8.0〜23.0〉,クレアチニン0.81〈0.47〜0.79〉,尿酸5.8〈2.3〜7.0〉,HbA1c 5.3〈4.6〜6.2〉
処方薬(朝-昼-夕-就寝前):フロセミド錠(利尿降圧剤)40mg 1-0-0-0,スピロノラクトン錠(抗アルドステロン性利尿・降圧剤)25mg 1-0-0-0,ラベプラゾールナトリウム錠(プロトンポンプ阻害薬)10mg 1-0-0-0,ウルソデオキシコール酸錠(肝・胆・消化機能改善剤)100mg 3-3-3-0,クラシエ芍薬甘草湯エキス細粒(胆石等の疝痛鎮静)4g 1-0-1-0,アミノレバンEN配合散(肝不全用経口栄養剤)100g 0-0-1-0,ロキソプロフェンナトリウムテープ100mg 1日1回,インスリン300単位 2-2-0-0,ラクツロースシロップ60% 60mL(経口用二糖類製剤,高アンモニア血症)1-1-1-0,アセトアミノフェン錠(解熱鎮痛剤)200mg 3-3-3-0
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