Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
評価
ADL・IADLの評価
Evaluation of ADL and IADL.
高岡 徹
1
,
伊藤 利之
1
Toru Takaoka
1
,
Toshiyuki Ito
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
ADL
,
IADL
,
活動
,
参加
Keyword:
ADL
,
IADL
,
活動
,
参加
pp.987-991
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109891
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
昨年WHO総会において決定されたICF(国際生活機能分類)では,長年親しんだ障害分類の名称が中立的な用語に変更されるとともに(図1),「生活機能(functioning)」という概念が導入された.元来,リハビリテーション医学は「障害の医学」であると同時に「生活の医学」でもあり,今回の概念が特別新しい考え方であるわけではない.しかし,ICIDHにおける「能力低下(disability)」を評価する際に,ややもするとADL(Activities of Daily Living)障害だけを考えてしまう傾向にあったのは筆者だけではないだろう.「活動」や「(社会)参加」をリハビリテーションの目標として掲げ,広い範囲にわたる評価・検討を行う必要性を明示した(表1)意義は大きいと考える.
本論では,ICFの「活動」に含まれるADLやIADL(Instrumental ADL:手段的ADL)の評価に関して歴史的経過を振り返りながら,リハビリテーションの根幹をなすADLやIADLの概念と評価方法の今後を考える.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.