Japanese
English
特集 急性期医療における作業療法
精神疾患患者における急性期の作業療法
Occupational therapy in acute psychiatric patients
榎森 智絵
1
,
田口 厚子
1
,
常松 素直
1
,
雪下 裕加
1
,
鈴木 健弘
1
,
鈴木 貴寿
1
Tomoe Enomori
1
,
Atsuko Taguchi
1
,
Sunao Tsunematsu
1
,
Yuka Yukishita
1
,
Takehiro Suzuki
1
,
Takatoshi Suzuki
1
1竹田綜合病院
pp.1274-1280
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200760
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Key Questions
Q1:精神疾患患者における急性期の作業療法とは?
Q2:総合病院の中での精神科急性期作業療法の展開と多職種連携とは?
Q3:急性期から退院を念頭に置いた地域との取り組み,連携とは?
はじめに
竹田綜合病院こころの医療センター(以下,当科)は,2007〜2008年度(平成19〜20年度)に厚生労働省障害者保健福祉推進事業(自立支援調査研究プロジェクト),2009〜2010年(平成21〜22年)に福島県退院支援特別対策事業を受託し,地域移行支援活動を行い,当時248床の精神科病床を病院建て替えを契機に144床までに削減した.この活動を通し,市町村や保健福祉事務所,グループホーム等の福祉関係者,相談支援事業所,就労支援関係者等との協働関係,ネットワークを構築することができた.地域生活患者が増えれば当然,救急のニーズも増大するため,会津地域における精神医療の基幹病院として会津若松市の24時間相談支援事業,県の精神科救急情報センター等との連携のもと,24時間365日救急体制を確立した.また,総合病院の特徴を活かし,精神疾患と身体疾患の合併した患者にも十分に対応できる施設になっている.
今回は,急性期から退院を念頭に置いた当科の取り組みと早期退院のために必要な連携として,リハ部内,精神科内,こころのリハ課内,地域スタッフ間の連携,急性期の作業療法を実施するうえで当科作業療法係(以下,OT係)での取り組みについて述べる.
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