Japanese
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特集 急性期・ICUでの作業療法
急性期脳血管障害患者に対する作業療法の実際—急性期患者の活動に着目した作業療法のかかわり
Occupational therapy for stroke patients in the acute phase
伊東 寛史
1
,
新見 昌央
2
,
安保 雅博
2
Hiroshi Ito
1
,
Masachika Niimi
2
,
Masahiro Abo
2
1東京慈恵会医科大学附属柏病院
2東京慈恵会医科大学
pp.13-18
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201563
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Key Questions
Q1:急性期リハビリテーション医療のリスク管理とは?
Q2:ICUにおける患者の活動を広げるための取り組みとは?
Q3:急性期病院における高次脳機能障害へのかかわりとは?
はじめに
近年,急性期リハビリテーション医療の重要性が報告され,集中治療室(ICU)や脳卒中ケアユニット(SCU)においても,早期より多職種連携による患者支援の取り組みが増えてきている.それに伴い,ICUやSCUを含む急性期に作業療法がかかわる機会も増加している.日本リハビリテーション医学会では,リハビリテーション医学・医療の意義として,“機能を回復する”,“障害を克服する”,ことに加え,ヒトの営みの基本である“活動”に着目し,その賦活化を図る過程をリハビリテーション医学の中心とするという考え方から“活動を育む”ことを提唱している1).作業療法には,早期離床や拘縮予防に対するリハビリテーション治療にとどまらず,急性期から患者の自発性を引き出し,活動を広げていくことが求められる.本稿では東京慈恵会医科大学附属柏病院(以下,当院)における,活動に着目した急性期の作業療法のかかわりについて紹介する.
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