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特集 目に見える障害とどう向き合うか—先天性欠損児の作業療法
—筋電義手のアプローチを通した活動と参加への支援①—総説:先天性上肢(前腕)欠損児への作業療法
Adaptations of myoelectric prosthetic:Occupational therapy for children with congenital forearm defects
柴田 八衣子
1
,
溝部 二十四
1
,
若林 秀昭
1
Yaeko Shibata
1
,
Futoshi Mizobe
1
,
Hideaki Wakabayashi
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院
pp.639-642
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200614
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Key Questions
Q1:筋電義手とは?
Q2:子どもへの筋電義手アプローチとは?
Q3:オリエンテーションの重要性とは?(義手の導入に向けて)
はじめに
兵庫県立総合リハビリテーションセンター(以下,当センター)では,成人の前腕切断に対する筋電義手システムを確立し,2002年(平成14年)より,「小児筋電義手のアプローチ」プロジェクトを始動した.筋電ハンド(以下,ハンド)や環境等のハード面の整備とともに,カナダのBloorview MacMillan Children's Center(現在のHolland Bloorview Kids Rehabilitation Hospital)での小児筋電義手の研修や,スタッフの教育等,さまざまな活動を通じて技術を研鑽し,現在までに約50名の子どもたちへアプローチを実施してきた.
最近では,学会発表等でも,小児筋電義手の取り組みの報告が少しずつ増え,また,新聞やテレビ等のマスメディアで取り上げられることもあり,社会的にも注目度が上がっている.
今回,子どもの筋電義手アプローチの流れと,先天性上肢欠損児の「活動と参加」を支援するために必要なポイントについて,まず本稿で概観した後,就学前(0〜3歳),就学前(4〜6歳),学齢期(7歳以降)に分けて紹介する.
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