Japanese
English
研究と報告
乳幼児に対する筋電義手装着訓練プログラムの検証
Investigation of the validity for prosthetic training in very young children with myoelectric hands.
陳 隆明
1
,
柴田 八衣子
1
,
溝部 二十四
1
,
深沢 喜啓
1
,
松原 裕幸
1
,
小西 克浩
2
,
中川 昭夫
3
,
大塚 博
4
Takaaki Chin
1
,
Yaeko Shibata
1
,
Futoshi Mizobe
1
,
Yoshihiro Fukazawa
1
,
Hiroyuki Matsubara
1
,
Katsuhiro Konishi
2
,
Akio Nakagawa
3
,
Hiroshi Otsuka
4
1兵庫県立総合リハビリテーションセンター
2株式会社澤村義肢製作所
3神戸学院大学総合リハビリテーション学部
4新潟医療福祉大学医療技術学部
1Hyogo Rehabilitation Center
2Sawamura Prosthetics and Orthotics Co. Ltd.
3Faculty of Rehabilitation, Kobe Gakuin University
4Faculty of Medical Technology, Niigata University of Health and Welfare
キーワード:
小児
,
上肢切断
,
両手動作
,
筋電義手
Keyword:
小児
,
上肢切断
,
両手動作
,
筋電義手
pp.239-244
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101465
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要旨:小児の筋電義手は欧米では既に広く普及しているが,日本においてはその認知度は低く,普及には程遠い状態であるのが現状である.本研究の目的は,カナダのBloorview MacMillanこども病院(以下,こども病院)による筋電義手訓練プログラム(一部改変)の有効性を検証することである.対象は,1歳の女児と生後10か月の男児である.ともに片側性先天性の上肢欠損児である.小児に対する訓練プログラムは日本には存在しないため,こども病院の筋電義手訓練プログラムを参考とし,一部改変し,兵庫県立総合リハビリテーションセンターにおいて標準的なプログラムを作成して実施した.2症例に対して本プログラムを適用した結果,こども病院が示した達成度の目安とほぼ同等の結果が得られた.したがって,本プログラムは日本の児においても適用可能であることが示唆された.しかし,日本においては訓練施設の不足や筋電義手支給制度の未整備など,多くの問題が山積している.これらの問題をどのように解決していくかが,今後の大きな課題である.
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