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特集 目に見える障害とどう向き合うか—先天性欠損児の作業療法
—筋電義手のアプローチを通した活動と参加への支援②—就学前(0〜3歳)先天性上肢(前腕)欠損児への作業療法
Adaptations of myoelectric prothesis:Occupational therapy for children(0-3 years old)with congenital forearm defects
柴田 八衣子
1
,
溝部 二十四
1
,
若林 秀昭
1
Yaeko Shibata
1
,
Futoshi Mizobe
1
,
Hideaki Wakabayashi
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院
pp.643-648
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200615
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Key Questions
Q1:家族の理解を深めるためには?
Q2:乳幼児・小児への筋電義手の導入とは?
Q3:筋電義手で遊ぶ,そのときの親のかかわりとは?
はじめに
0〜3歳児への筋電義手の導入は,両親の思いと向き合うことから始めることがほとんどである.この時期の子どもへの義手導入には,両親に練習への意欲があることが大切だからである.そのため義手の装着を定着させる継続した練習に入る前に,あるいは平行して,筋電義手に対する家族の理解を深めることが不可欠となる.
筋電義手導入時は,週に1〜2回の外来での練習が必要で,筋収縮練習や義手のソケットの適応を確認する.これらが良好であれば,両親に筋電義手の取り扱いや遊び方を指導し,在宅練習へと移行する.練習は,子どもの発達や性格等に応じて選択・段階づけを行い,両親が自宅で行えるように,目的や方法等を説明し理解しやすいように実施することが大切である.
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