特集 目に見える障害とどう向き合うか—先天性欠損児の作業療法
座談会:筋電義手で未来を拓く—子どもたちを支える家族の思い
竹田 緑
,
神 麻依子
,
柴田 八衣子
1
Midori Takeda
,
Maiko Kami
,
Yaeko Shibata
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院
pp.632-638
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200613
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柴田 本号の特集テーマは「目に見える障害とどう向き合うか」です.先天性の四肢欠損のあるお子さんが生まれたときのフォローは,諸外国に比べると日本では不足しています.たとえばカナダでは,妊娠中でも欠損があるとわかった時点で医師やケースワーカーがフォローに入り,相談(カウンセリング)や義手使用等の選択肢を提示する等のシステムがあります.そういう点に関心を向けていただきたいという思いから,この特集を組むに至りました.
また先天性欠損のあるお子さんは,一般の学校や幼稚園に通えますので,あまり困っていらっしゃらないようにみえます.しかし,本当にそうなのでしょうか.今日は親御さんの思いを聞かせていただく機会としたいと思い,私がOTとしてかかわらせていただいている,竹田歩叶(ほのか)ちゃんのお母様,緑さんと,神(かみ) 陽喜(はるき)くんのお母様の麻依子さんに,この座談会へお越しいただきました.
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