連載 手のリハビリテーション・第3回
PIP関節の治療訓練の背景を探る!
やさき きよし
1
,
田口 真哉
2
Kiyoshi Yasaki
1
,
Shinya Taguchi
2
1目白大学
2丸の内病院
pp.266-271
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200513
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はじめに
前回は,PIP関節の治療訓練について説明した.
今回は,そこで説明した段階的な関節の運動環境改善とその維持の方法の背景を機能解剖学から示す.本来,治療訓練の紹介はその理論的根拠が優先されるが,読者はその基礎的な知識をもち合わせていると考え,この順序にした.前回示した手技を試みた方は多少なりともその効果を体験されたであろうか.ぜひ,その背景にある理論をここで確認していただければ幸いである.
読者がそれぞれの立場で自身の技術をさらに発展できるように,前回の手技を心にとどめ,理論的根拠を整理していく(図1).
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