連載 手のリハビリテーション・第6回
MCP関節の治療訓練の背景を探る!
やさき きよし
1
,
田口 真哉
2
Kiyoshi Yasaki
1
,
Shinya Taguchi
2
1目白大学
2丸の内病院
pp.564-570
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200595
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はじめに
今回はMCP関節の治療訓練について,段階的な関節の運動環境の改善と,その維持の方法の背景を機能解剖学から示す.読者は基礎知識をもち合わせているので,前回示した手技を試みた方は,患者から手が使いやすくなった等の感想を受けてその効果を間接的に体験されたと思われる.そこで,これらの背景にある理論をここで確認していただければ幸いである.そして読者がそれぞれの臨床現場で自身の治療技術を発展できるように,前回の手技を心にとどめつつ,理論的根拠を整理していきたい(図1).
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