講座 ハンドリング・第3回【最終回】
ハンドリングの技術研修の方法
岸本 光夫
Mitsuo Kishimoto
pp.259-264
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200511
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はじめに
「ハンドリングは達人の職人芸であり,そこに到達するためには多くの修行が必要で,センスのない自分には難しい」,あるいは「作業活動を用いるOTの技術として優先順位の低いもの」と思っているOTが多くいるかも知れない.本講座の第1,2回目において,OTが行うハンドリングは対象児・者に寄り添う技術と広く解釈し,生活支援のために重要な技術であることを強調してきた.ハンドリングの技術向上のためには,各種神経生理学的アプローチの講習会で徒手的治療手技を学び作業療法に応用していくことも選択肢であるが,日々の臨床業務の中で身近な研修の積み重ねが可能である.最終回となる第3回目は,そのようなハンドリングの技術研修の具体的方法について解説していきたい.
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