特集 最期までその方らしく生きることへの支援
扉
福田 卓民
1
,
江藤 文夫
2
,
澤 俊二
3
1青梅慶友病院
2国立障害者リハビリテーションセンター
3藤田保健衛生大学
pp.285
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200176
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特集にあたって
『作業療法白書2010』1)には,作業療法の最終目標は障害の軽減ではなく,主体的な活動と参加を援助することであり,その専門性はその人らしく生活できるよう支援することと記されている.このことは,対象者のライフステージや疾患を問わず,作業療法として普遍的な事柄といえる.では現在,終末期にある対象者に作業療法はどんな支援ができているだろうか.過去から述べられてきた具体的な事例を参考に,どこの現場でも提供できるものとして整えられ,OT以外にもその必要性を広く認められるものになっているといえるだろうか.
今回,「最期までその方らしく生きることへの支援」というテーマから,終末期における作業療法について概説し,実践されている方々にご執筆いただいた.それぞれの立場により異なる具体例は,状況の違いや複雑さを表しており,同じような現場に従事するOT,あるいはその経験がないOTにとっても大いに参考になるものと思われる.
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