特集 これからの作業療法士を育てる臨床教育
扉
小林 幸治
1
,
澤 俊二
2
,
西出 康晴
3
1目白大学
2金城大学
3倉敷中央病院
pp.617
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202142
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特集にあたって
<教育側と臨床側,両者の視点から描くビジョン>
作業療法領域では,養成校指定規則やガイドラインの改正に伴い,臨床実習に関心が集まっている.「本校ではクリニカル・クラークシップ(CCS)方式による臨床実習を取り入れています」と言うと理解者と,やや否定的な立場に分かれた時期から,一歩も二歩も前進した印象をもつ.だからこそ,次を目指すための企画を立てた.
さて,ページをめくっていただくと,普段の体裁と異なる点に気づくだろうか.今回の特集は,身体・精神科・発達・地域の各領域とMTDLPを活用した臨床実習それぞれで,教育側と臨床側が協働で執筆している.“教育側と臨床側が相互理解の上に立ち,社会が必要とするこれからのOTを育てる臨床教育”について論じている.企画者たちには,これからこの職域に携わる人たちが,わが国の保健医療福祉教育において,人が自立し生活していくうえで欠かすことのできない作業の視点を十分に活かして活躍してほしい,そのための教育の進化が必要だという思いがある.
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