特集 パーキンソン病up-to-date
扉
高畑 進一
1
,
江藤 文夫
2
,
澤 俊二
3
1大阪府立大学
2国立障害者リハビリテーションセンター
3金城大学
pp.949
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201825
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特集にあたって
パーキンソン病は,脳内の神経細胞の変性によって振戦,筋強剛,運動緩慢等の運動症状だけでなく自律神経症状,精神・認知症状等の非運動症状も合併する全身性疾患であり,超高齢社会に突入した本邦において患者数は増加傾向にあるといわれている.経過は長期にわたり,症状の進行に伴って経済的な問題,介護者の身体的・精神的負担が生じやすいこともあり,本邦では難病の一つに指定されている.
いまだに原因は不明で,根本的治療方法は未確立であるが,数多くの研究の積み重ねにより,近年,パーキンソン病の診断や治療方法は着実に進歩している.それは,リハの分野においても同様であり,症状把握と介入の根拠はより確実なものになってきた.
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