特集 高齢者の自動車運転を支援する
扉
藤田 佳男
1
,
江藤 文夫
2
,
澤 俊二
3
1千葉県立保健医療大学
2国立障害者リハビリテーションセンター
3金城大学
pp.975
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201049
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
特集にあたって
あなたの対象者には,まだ運転を続けられる可能性はないですか? または,今,運転をやめることが交通安全と対象者の利益になるのではありませんか?
OTの自動車運転へのかかわりは,1980年前後に切断者や脊髄損傷者を中心とした肢体不自由者を対象として始まった.しかし,近年は主に脳血管障害等による高次脳機能障害者への運転にかかわるOTが増加している.一方,認知機能が低下した高齢者が引き起こす交通事故が社会の大きな問題となっている.この問題に対して,われわれOTは今までの実践を活かして貢献できる可能性をもっているが,制度面が未整備であることや,高齢者にかかわっているOTが運転支援にかかわった経験が少ないことも障壁となっている.そこで高齢者の運転に関する各分野のエキスパートにご協力いただき,現在高齢者にかかわっているOTが,運転相談にかかわるヒントとしていただければと考え,本特集を企画した.
Copyright © 2017, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.