増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第4章 支援技術Ⅲ 生活期:生活の広がりに向けて
9 脳卒中患者に対する就労支援―医療機関でのかかわりを中心に
齊藤 陽子
1
Yoko Saito
1
1医療法人社団KNI北原国際病院
pp.756-761
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100573
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はじめに
近年,働く世代における脳卒中発症数は増加傾向にあり,医療機関に患者がかかわっている早期の段階から介入することの重要性や必要性が指摘されている1).しかし,一部の医療機関を除いて,就労支援への積極的なかかわりはまだ少ない.その背景には,診療報酬制度や入院期間の短縮化等の医療制度上の課題2)や,われわれOT自身が就労支援に関して「何をしたらいいかわからない」という疑問や不安を抱えていることが挙げられている3).
そこで,本稿では,復職や再就職を希望する脳卒中患者に対して,医療機関で働くOTが就労をゴールに見据えた介入ができるように,就労支援のプロセスに沿って説明していく.
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