特集2 ERスタンダード 脳卒中—ココが皆の困りどころ,気になるところ
【Part 2】各論
4.脳梗塞の急性期治療アップデート①—どこまでERでやるか?どこから専門家に任せるか?
野田 浩太郎
1,2
Kotaro NODA
1,2
1東京科学大学病院 集中治療部
2東京科学大学病院 脳神経内科
pp.706-713
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200160
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近年,脳卒中に関する治療法の進歩は目覚ましい。急性期脳梗塞に対する遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクティベータ(rt-PA*1)静注療法,機械的血栓回収療法(MT*2)は,劇的な症状の改善をもたらし,その適応は拡大する一方である。他方,脳梗塞急性期治療は複雑化し,より専門性を増している。また施設や環境によって,初期診療に携わる救急医や救急担当医が備えておくべき知識,スキル,またどこから専門家の判断に任せるのか,診療方針はさまざまである。
本稿では,脳梗塞急性期治療に関する最新のエビデンスに触れ,救急医に望まれる知識をBasic,Advanced,Professionalの3段階に分けて解説していく。
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