特集2 ERスタンダード 脳卒中—ココが皆の困りどころ,気になるところ
【Part 1】総論
【コラム2】出血か梗塞か,区別するdecision ruleは作れるのか—脳主幹動脈閉塞症との早期鑑別を中心に
内田 和孝
1
,
河野 淳一
1,2
Kazutaka UCHIDA
1
,
Junichi KOUNO
1,2
1兵庫医科大学 脳神経外科
2川西市立総合医療センター 脳神経外科
pp.702-705
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200159
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画像検査の前に,病歴や身体所見などから脳出血と脳梗塞を見分ける方法はあるのだろうか。現状では,これらを高精度に鑑別する単純なclinical decision ruleは存在しない。しかし脳出血と脳梗塞は治療方針が大きく異なるため,病院搬送前に予測できれば,それに基づいた患者搬送や治療までの時間短縮が可能となるだろう。本稿では,脳卒中のなかでも,脳主幹動脈閉塞症による急性脳梗塞と重症脳出血を早期に見分ける方法を中心に解説する。
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