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特集 転移性脊椎腫瘍治療大全
第3章 治療の適応と手技
化学療法に任せられる原発がん
Primary Cancers Treatable with Chemotherapy
奈良 江梨子
1
Eriko NARA
1
1医療法人慈公会公平病院内科・腫瘍内科
1Department of Internal Medicine/Medical Oncology, Kodaira Hospital
キーワード:
shared decision making
,
visceral crisis
,
キャンサーボード
,
cancer board
Keyword:
shared decision making
,
visceral crisis
,
キャンサーボード
,
cancer board
pp.746-752
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202401
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はじめに
がん診療の現場でがんの骨転移は頻度の高い遠隔転移の1つであり,そのマネジメントは手術,放射線療法,化学療法などの集学的治療で行われている.骨転移を有する転移・進行がんの治療目的は症状緩和と延命であり,一般的には化学療法が選択される.骨転移の中でも脊椎転移を有する場合,その転移性病変を転移性脊椎腫瘍と呼んでいるが,がんの骨転移の中でも転移性脊椎腫瘍は進行により椎体骨折や脊髄圧迫症状による神経麻痺などの重篤な症状を引き起こすため,治療選択は慎重に行う必要がある.本項では,がんの骨転移を有する方への化学療法という文脈の中で,特に転移性脊椎腫瘍(脊椎転移)を有する場合の化学療法の役割について概説する.
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