今月の主題 急性冠症候群
急性冠症候群に対する治療とEvidence
急性心筋梗塞に対するプレホスピタルケアはどこまで行うべきか
浜重 直久
1
,
川井 和哉
1
,
土居 義典
2
1近森病院循環器科
2高知医科大学老年病科
pp.72-74
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907310
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●急性心筋梗塞の死亡の半数以上は病院到着前に起こる.
●再灌流療法による心筋サルベージ効果・死亡率減少効果は,発症から早ければ早いほど高い.
●一次医療施設でのt-PA静注開始(prehospital thrombolysis)により,より効果的な心筋サルベージが期待されるが,不整脈や心破裂のリスクについての検証が必要である.
●高齢者では,血栓溶解療法による心破裂のリスクが高いため,prehospital thrombolysisよりもdirect PTCAを選択するほうが賢明である.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.