別冊秋号 —麻酔科医なら知っておきたい—血栓症・塞栓症
PART4 静脈性血栓
25 門脈血栓症
赤松 延久
1
1東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科・人工臓器移植外科
pp.185-190
発行日 2021年9月17日
Published Date 2021/9/17
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200242
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
門脈血栓症は末期肝硬変患者に発生することは多いが,一般的にはまれな病態であり,麻酔科医が対峙することは少ない。ただし,末期肝硬変に対する根治手術である肝移植術の麻酔管理においては,門脈血栓症の有無を認識しておくことは重要である。また門脈-上腸間膜静脈を切除再建するような肝胆膵外科手術においても注意が必要である。門脈血栓症に対し血管内治療interventional radiology(IVR)を含む外科手術が行われる場合があり,その際も麻酔科医の関与が必要な場合がある。
Copyright © 2021, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.