増刊号 周術期管理マニュアル—保存版
Ⅳ術後合併症とその管理
心・血管・血液凝固系
門脈・脾静脈血栓症
長谷川 康
1
,
尾原 秀明
1
,
阿部 雄太
1
,
藤村 直樹
1
,
北川 雄光
1
Yasushi HASEGAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
pp.322-323
発行日 2025年10月22日
Published Date 2025/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800110322
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症状
●周術期の門脈血栓症および脾静脈血栓症は,膵切除術後や肝切除術後において発生頻度は高くないものの,重篤化する可能性があり,注意が必要な合併症である.
●肝胆膵手術後以外でも,肝硬変,腹腔内感染症,膵炎,腸炎,炎症性腸疾患,血管炎などは門脈血栓症のリスクとなる基礎疾患であり,これらの疾患を有する患者の術後管理では特に注意が必要である.
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