発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006133247
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肝移植術後合併症における門脈血栓症の頻度は低いものの,いったん発症すると致命的であり,早急で適切な対応が求められる.また早期,晩期における血栓症の成因や臨床症状にも違いがあり,その治療法も異なる.早期門脈血栓症は進行が早くグラフト機能不全に陥る可能性が高いため,早急に門脈血流再開に努めるべきである.晩期門脈血栓症では病状の進行は比較的緩徐であるものの,肝機能や門脈圧亢進症による合併症を考慮した治療法の選択が必要となる
©Nankodo Co., Ltd., 2006