別冊秋号 周術期管理
PART2 術前合併症アップデート
22 コラム 麻痺側の筋弛緩モニタリングの注意点
岩崎 肇
1
1日本大学医学部 麻酔科学系麻酔科学分野
pp.139-142
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200163
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2019年3月に改訂された日本麻酔科学会の『安全な麻酔のためのモニター指針』1)の中に「筋弛緩薬および拮抗薬を使用する際には,筋弛緩状態をモニタリングすること」と明記された。つまり,麻酔中に筋弛緩モニターを使用することは,心電図モニター・パルスオキシメータの装着や血圧測定と同じくらい重要であるということになる。筋弛緩モニターを標準モニターとする時代は到来した。次にわれわれ麻酔科医に求められることは,筋弛緩モニターを単に使用することではなく,筋弛緩モニターを正しく使用し,正しく解釈することである。
本稿では,麻痺を有する患者の筋弛緩モニタリングの注意点を解説する。
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