徹底分析シリーズ 麻酔における臓器障害への対策①—症例から学ぶ臓器障害と合併症
筋弛緩薬による有害事象—予想以上に効くロクロニウム筋弛緩遷延の理由を把握し,筋弛緩モニターで回避しよう
道宗 明
1
,
鈴木 孝浩
1
Akira DOSHU-KAJIURA
1
,
Takahiro SUZUKI
1
1日本大学医学部 麻酔科学系麻酔科学分野
pp.578-581
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202269
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ロクロニウムを投与していると,予想以上に効果消失が早い症例や,筋弛緩の回復が遅い症例があることに気づかされる。ロクロニウムは,その個体差に起因する過量投与や,術式によるクリアランスの変化によって筋弛緩効果が遷延することがある。個体差の原因はいまだはっきりと解明されてはおらず,過不足ない筋弛緩管理のためには筋弛緩モニターの装着が必須となる。
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