投稿論文 総説
筋弛緩モニターの現状と今後
阿部 理沙
1
,
田渕 麻記子
,
小竹 良文
1東邦大学医療センター大橋病院 麻酔科
キーワード:
筋弛緩
,
筋電図
,
生体機能モニタリング
,
診断用機器
,
診療ガイドライン
Keyword:
Practice Guidelines as Topic
,
Monitoring, Physiologic
,
Muscle Relaxation
,
Electromyography
,
Diagnostic Equipment
pp.1282-1289
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022069458
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残存筋弛緩を回避するためには、定量的筋弛緩モニターの測定値に基づいて適切な量の拮抗薬を適切なタイミングで投与することが重要である。この点からイギリス、日本などでは麻酔中のモニタリングに関するガイドラインに筋弛緩モニターの使用が追記されるに至った。標準的な定量的筋弛緩モニタリングは加速度検知センサーによる母指内転筋反応の評価であったが、広く普及していた機器の販売が数年前に終了し、代わって3次元センサーによる加速度感知型、電位感知型、圧感知型など新規の筋弛緩モニターが開発されている。本論文では、これまでの筋弛緩モニターの使用方法を総括するとともに新規の定量的筋弛緩モニターを紹介する。
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