別冊秋号 周術期管理
PART2 術前合併症アップデート
21 脳卒中
合谷木 徹
1
1秋田大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生・疼痛管理学講座
pp.133-138
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200162
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脳梗塞や脳出血などのいわゆる脳卒中後に非脳手術を受ける場合には,残存した脳機能が正常近くに回復していることが必要になる。後遺症をきたさないような小規模な脳卒中の場合には脳機能回復も早く,手術時期も早期にできるが,大きな脳卒中では,脳のダメージが大きくなるため,脳機能の回復に時間を要することになり,手術時期も遅れることになる。このため,急ぐような非脳手術の場合には,手術の際の脳への危険性とを比較して手術時期を決定することになる。脳卒中後の手術時期について明確な基準がないが,過去の報告をもとに検討する。
なお,本文中の下線部は『脳卒中治療ガイドライン2015』からの引用を表す。
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