特集 不整脈1—上室性不整脈
3.心房細動治療②:抗凝固療法—血栓形成の病態生理,リスク評価,ワルファリン/DOACの使い方
加藤 武史
1
Takeshi KATO
1
1金沢大学附属病院 循環器内科
pp.575-585
発行日 2022年2月24日
Published Date 2022/2/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900940
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心房細動患者の管理において最も懸念すべき合併症は心原性塞栓症である。心房細動は左房内(多くは左心耳)での血栓形成を促進する。もちろん左房内の血栓は痛くも痒くもないが,あるタイミングでこれが心房から離脱し,血流に乗って全身の臓器に塞栓症を突然引き起こす。心原性脳塞栓は,脳梗塞全体の20〜25%を占めているが,そのインパクトは極めて重大であり,適切な抗凝固療法が重要になる。
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