特集 不整脈1—上室性不整脈
【コラム③】心房細動における除細動—その心房細動,今止めますか? 抗凝固療法はどうしますか?
小島 俊輔
1
Shunsuke KOJIMA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
pp.568-574
発行日 2022年2月24日
Published Date 2022/2/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900939
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心房細動は,総合内科医にとって最もよく遭遇する不整脈の1つであり,一般外来,入院,ER,ICUでのマネジメントが求められる。特にERやICUにおいては,血行動態が不安定である,他疾患を合併している(例:甲状腺機能亢進症や感染症,急性冠症候群などの心疾患),急性発症で併存疾患がはっきりしない,など対応に難渋することも多い。また,心房細動の洞調律化,洞調律維持のための治療介入には塞栓症をはじめ複数のリスクがあり,緊急での洞調律化(除細動)をすべきかの判断も求められる。
本稿では,緊急もしくは待機的に除細動が必要となる心房細動の適応の考え方,血栓塞栓リスクとその予防に焦点を絞る。
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