特集 病棟管理
Part 1 病棟で働く医師が身につけるべき基本姿勢
4.病棟診療医に求められるEBMの知識—ステップ4「エビデンスを目の前の患者に適用する」を具体的にどのように実践すべきか
鈴木 里彩
1
,
山田 徹
1
Risa SUZUKI
1
,
Toru YAMADA
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 総合診療科
pp.635-643
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900829
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EBM(Evidence-Based Medicine)が提唱されてから30年が経過した。もともとEBMは慣習や権威者の意見に基づくことも多かった医療を見直すために,エビデンスに基づいた,より良い医療を提供するためのものであった。しかし今日,高齢化が進み,多病併存やADL(日常生活動作)障害などの複雑な患者が増え,これまで積み上げられたエビデンスでは適応から外れる症例が増えてきている。そのため,EBMのステップ4である「エビデンスを目の前の患者に適用する」ことの重要性が増している。Hospitalist誌では創刊号でEBMを取り上げ,EBMの5つのステップの内容と実践について解説したが,本特集で今一度,「EBM」の全体像をとらえ直してみたい。
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