連載 Medical Oncology 2.0[6]
研究を評価して目の前の患者さんに適用できるかを検討しよう
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.182-187
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200395
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学会に行くといつもあの人がいる!!
学会に行くとマイクの前に立ち質問をしているオーディエンスの姿があります。所属や名前を述べたあと、発表者にいくつか質問をぶつけます。気づくと、「またあの人が質問している」という場面に出会ったことはないでしょうか? その人は次から次へと「臨床的に重要と思われる質問」を繰り出します。がんの領域だとASCOなどの会場で必ず質問しているSteven Vogl医師(New York)が有名です。「Vogl, New York」というフレーズに覚えがある方も多いのではないでしょうか。Vogl先生のコメントは非常に有益でASCO PostなどでもExpert Point of Viewとして度々登場しています。
「質問するのは苦手なんです」という話はよく聞きます。学会は年に1回程度ですし、大きな会場では緊張してなかなか質問できないこともあります。勤め先のジャーナルクラブなどではどうでしょうか? そこでも特定の人がキレのある質問をしていることを目にしますよね。
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