特集 腎疾患2
【慢性腎臓病(CKD)】
【コラム⑪】パラプロテイン関連腎症—新しい疾患概念MGRSと関連疾患像をとらえる
上原 温子
1
Atsuko UEHARA
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 腎臓・高血圧内科
pp.188-195
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900520
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パラプロテインとは,クローン性のB細胞や形質細胞により産生される単クローン性免疫グロブリン,またはその構成成分である1,2)。このパラプロテインによって起こる腎障害は,パラプロテイン関連腎症とよばれるが,近年,本症の疾患概念が整理され,MGRS(monoclonal gammopathy of renal significance)などの新たな概念も提唱されている。
本稿では,パラプロテイン関連腎症について定義を簡単に整理したのち,診断および各疾患の特徴についてまとめる。
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