特集 腎疾患2
【慢性腎臓病(CKD)】
【コラム⑫】CKDと妊娠—理解しておくべきリスクと対応:ガイドライン2017と最新の知見から
仲谷 慎也
1
,
森 克仁
2
Shinya NAKAYA
1
,
Katsuhito MORI
2
1大阪市立大学大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学
2大阪市立大学大学院医学研究科 腎臓病態内科学
pp.196-202
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900521
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妊娠は,体液量の増加,血管抵抗の低下などを介して,腎血漿流量・糸球体濾過量(GFR)の増加など,腎臓に対してダイナミックな変化を引き起こす1)。
本稿では,慢性腎臓病(CKD)患者,糸球体腎炎およびネフローゼ症候群の患者,維持透析患者,腎移植の患者における,妊娠のリスク,許可条件ならびにその管理などについて,最新のガイドラインである『腎疾患患者の妊娠診療ガイドライン2017』2)にのっとり,新しい知見も加えて概説する。
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