特集 腫瘍
5.初発時は限局期で手術し,その後再発したがんのマネジメント ⑥子宮がん—子宮頸がんの治療戦略と注意すべき有害事象
古武 陽子
1
,
板持 広明
1
,
杉山 徹
1
Youko FURUTAKE
1
,
Hiroaki ITAMOCHI
1
,
Tooru SUGIYAMA
1
1岩手医科大学附属病院 産婦人科
pp.603-614
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900108
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年,子宮頸がんに罹患する女性の若年化が進んでいる。ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンや子宮頸がん検診により,予防や早期発見がはかられ,早期がんの予後は比較的良好である。
早期がんでは主として手術療法が施行されるが,病期のみならず,妊孕性温存希望の有無も考慮した術式が選択される。局所進行例では(化学)放射線療法が主体となり,遠隔転移例では化学療法が行われる。再発がんにおいては,再発部位や前治療の内容により,手術・放射線療法・化学療法もしくはそれらを組み合わせた治療法,またはBest Supportive Care(BSC)が選択される。本稿では,こうした多岐にわたる治療選択肢から,どのようにして最適な治療法を選択するか,それぞれの有害事象にもふれながら概説する。
Copyright © 2016, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.