特集 腫瘍
5.初発時は限局期で手術し,その後再発したがんのマネジメント ⑤胆道がん—黄疸や胆管炎を上手に予防・管理しながら治療する
森澤 利之
1
Toshiyuki MORISAWA
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター 消化器内科
pp.595-602
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900107
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胆道がんは日本では年間約20,000人が罹患し,5年生存率21.1%と予後不良な難治がんの1つで,その治療成績向上は急務である1)。治療成績不良の原因として,腫瘍自体の悪性度のみならず,早期診断が困難であることと,治療法の難易度が高いことも挙げられる。
本稿では,胆道がんの代表的な症例を提示し,その経過に沿って診断および治療について整理しながら,注意すべき併存症や合併症の予防策,マネジメントにも触れていく。
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