特集 腫瘍
5.初発時は限局期で手術し,その後再発したがんのマネジメント ④膵がん—特徴的な毒性や合併症に注意しながら,治療効果を最大限に引き出す
岡崎 俊介
1
Shunsuke OKAZAKI
1
1国立病院機構 京都医療センター 腫瘍内科
pp.583-593
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900106
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膵がんは,早期に発見されることは少なく,根治手術ができても高率に再発する。したがって予後も著しく不良であり,Stage ⅠAでも5年生存率は54.1%しかない1)。最近はインターネットで最新情報にアクセスしやすく,診断時の患者の落胆は大きい。また,切除不能例に対して化学療法を行うにあたり,近年多くの薬剤が保険適用となったことから,その管理について整理しておく必要がある。本稿では症例に基づいて,診断から治療まで概説する。
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