特集 腫瘍
4.初発時から根治不能の進行がんのマネジメント ④卵巣がん—初回治療のオプションと再発時の考え方
原野 謙一
1
Kenichi HARANO
1
1国立がん研究センター東病院 先端医療科
pp.527-533
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900099
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卵巣がんは近年増加しており,日本では,婦人科腫瘍のなかでも死因の第2位である。治療成績は向上しているものの,特に進行卵巣がんの治療は困難で,再発率も高い。
本稿では,進行がん症例の経過を追いながら,卵巣がんの診断,治療の基本的な考え方を紹介する。最新のエビデンスに基づいたdebulking surgery(腫瘍減量手術)の適応やタイミング,dose-dense TC療法を含む化学療法の選択に加え,治療後のフォローアップにも触れていく。
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