特集 CRRT
【コラム】CRRT中の抗凝固剤としてのナファモスタットメシル酸塩
内野 滋彦
1
Shigehiko UCHINO
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
pp.306-307
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100291
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本邦では,持続的腎代替療法(CRRT)中の抗凝固剤と言えばナファモスタットメシル酸塩(以下,ナファモスタット),と言い切ってもよいくらいに頻用されている1)*1。この状況は日本特有のものであるが,そもそもナファモスタットは日本以外では韓国でしか販売されておらず,海外では使いたくても使えない状況である。ここで問題となるのは,ナファモスタットはCRRT中の抗凝固剤として望ましい薬物であり,海外でも使用するべきなのか,それとも,これもまた“日本流”の治療の1つにすぎないのか,という点である。本コラムでは,この点について少し考えてみたい。
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