特集 CRRT
15.CRRTの国際標準
内野 滋彦
1
Shigehiko UCHINO
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
pp.389-394
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100299
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本邦で施行されているCRRT(持続的腎代替療法)はいくつかの点で海外のそれと異なっている,という話を耳にしたことのある読者は少なくないだろう。しかし,どう違うのか,その違いが予後にどう影響しうるのか,という点についてまで知っている読者は少ないかもしれない。海外で施行されているCRRTが正しく,本邦のCRRTが間違っているという強い根拠は,すべての相違点において存在しない。とはいえ,少なくとも国際標準を知ることは無駄なことではないと考える。本章では,“国際標準”というものを,
①国際団体によるガイドラインとrecommendation(推奨)
②RRTについての最近の多施設観察研究
を用いて定義し,CRRTに関するいくつかの項目について説明する。
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