資料
イムノクロマトグラフィーによるメシル酸ナファモスタット特異的lgE抗体簡易測定法の確立
本間 玲子
1
,
鈴木 祥之
2
,
越山 良子
2
,
望月 剛
3
,
来海 正輝
1
,
松本 一彦
2
Reiko HOMMA
1
,
Shoshi SUZUKI
2
,
Yoshiko KOSHIYAMA
2
,
Tsuyoshi MOCHIZUKI
3
,
Masateru KURUMI
1
,
Kazuhiko MATSUMOTO
2
1鳥居薬品株式会社研究所
2鳥居薬品株式会社医薬情報部
3株式会社タウンズ開発室
1Research Laboratories, TORII PHARMACEUTICAL CO., LTD
2Pharmacovigilance Development, TORII PHARMACEUTICAL CO., LTD
3Research & Development Department, TAUNS LABORATORIES INC.
キーワード:
イムノクロマトキット
,
抗メシル酸ナファモスタット(NM)IgE抗体
,
薬物アレルギー
,
酵素免疫測定法
,
ELISA
Keyword:
イムノクロマトキット
,
抗メシル酸ナファモスタット(NM)IgE抗体
,
薬物アレルギー
,
酵素免疫測定法
,
ELISA
pp.799-803
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905152
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薬物による副作用の1つにアレルギー性の機序によるものが知られている.われわれは,蛋白分解酵素阻害剤であるフサンによるアレルギーの確定診断の一助としてフサンの有効成分であるメシル酸ナファモスタット(NM)特異的IgE抗体の酵素免疫測定法(ELISA)を確立し,測定してきた.しかし,本方法は結果を得るまでに数日を要し,迅速性に欠けている.そこで,特別な装置を必要とせず簡便な,薬物特異的IgE抗体をELISAと同様に感度よく短時間(30分)で検出できるイムノクロマトキットを開発した.50名の血清を用いて,抗NM IgE抗体をELISAと本キットを用いて比較測定したところ,よく一致した結果を得た.他の薬物アレルギーへの応用も可能であり,今後,広く臨床での活川が期待される.
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