特集 重症感染症
【コラム】SCCMとIDSAの発熱評価ガイドライン
林 淑朗
1
Yoshiro HAYASHI
1
1University of Queensland Centre for Clinical Research
pp.110-112
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100265
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2008年に米国集中治療学会(SCCM)と米国感染症学会(IDSA)が共同で,“Guidelines for evaluation of new fever in critically ill adult patients”1)を発表した。これは,1998年に両学会が発表した“Practice parameters for evaluating new fever in critically ill adult patients”2)の改訂版と位置づけられ,作成にあたったメンバーもほぼ共通している。
このガイドラインでは,発熱の定義・評価方法,血液培養の重要性・採取方法,鑑別診断(感染症および非感染症)について明確に記載されている。また,SCCMの基準に基づき,エビデンスの強さは4段階に分けられ,推奨度はLevel 1~3の3段階に分けられている(表1)。
ガイドラインの要旨は以下のとおりである。全体像をわかりやすく伝えるために,ガイドライン特有のお役所表現を避け,真意を曲げない範囲で意訳および簡易化がなされているので,全体像を捉えた後で,必ずオリジナルに目を通していただきたい。
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