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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
2章 臨床感染症に関するガイドライン
気道感染症
結核(2016年,IDSA/ATS/CDC)
Treatment of drug-susceptible tuberculosis
草場 勇作
1
,
森野 英里子
1
1国立国際医療研究センター呼吸器内科
pp.1184-1189
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201751
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POINT
●米国感染症学会(IDSA)/米国胸部疾患学会(ATS)/米国疾病管理予防センター(CDC)が共同で作成した,薬剤感受性結核の治療ガイドラインである.結核診断に要する各種検査が日常的に可能な,低まん延国を対象としている.
●患者背景や臨床的状況を考慮し,確定診断を待たずに速やかにエンピリックな多剤併用療法を開始すべき場合がある.
●直接服薬確認法(directly observed therapy),小児および成人の薬剤投与量,抗結核薬の副作用とその対処法,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症合併時の治療,肺外結核の治療,抗結核薬の薬剤相互作用など,治療に必要な情報が詳細に記載されている.
●日本と米国では結核の疫学的頻度(日本の結核罹患率は米国の5倍ほど高い),使用できる抗結核薬の種類などに多少の違いがあるが,結核診断の検査水準は同等であり,本ガイドラインは参考になる.
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