Japanese
English
増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
2章 臨床感染症に関するガイドライン
皮膚軟部組織・骨感染症
椎体炎(2015年,IDSA)
Clinical practice guidelines for the diagnosis and treatment of native vertebral osteomyelitis in adults
藤田 崇宏
1
1独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター感染症内科
pp.1236-1242
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201759
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●発熱と腰痛を訴える患者では,椎体炎(NVO)の存在を疑う.また,特にStaphylococcus aureus菌血症の既往が1年以内にある患者が腰痛を訴えた場合は,NVOの存在を疑う.
●NVOを疑ったときは脊椎をMRIで評価する.
●NVOの治療には微生物学的診断が不可欠であり,微生物学的診断がつくまでは経験的な抗菌薬の投与は控えるべきである.
●微生物学的な診断のためには血液培養2セットと,可能であればイメージガイド下の穿刺で生検を行う.
●NVOに対する抗菌薬の投与期間は6週間が標準となりつつあるが,重症例についてはより長期投与を推奨する意見もある.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.