症例検討 薬をめぐるトラブル<後編>
抗血小板薬の継続—術中の出血には止血が最優先 ただし術後血栓症対策も忘れずに
松成 泰典
1
,
川口 昌彦
1
Yasunori MATSUNARI
1
,
Masahiko KAWAGUCHI
1
1奈良県立医科大学 麻酔科学教室
pp.264-268
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200526
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症例
74歳の男性。身長160cm,体重60kg。大腸癌に対して腹腔鏡下結腸切除術が予定された。7か月前に左前下行枝に対して薬剤溶出性ステントが挿入され,その後は胸部症状がない。術中,なかなか出血のコントロールができないので確認したところ,術前にプラビックスとアスピリンが投与されていたが,どちらも中止されていないことがわかった。
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