症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 1
入室時の血圧が200/115mmHgこのまま麻酔をする?—麻酔の前に心血管系,神経系の異常所見を見落とすな!
濱田 宏
1
Hiroshi HAMADA
1
1広島大学大学院 麻酔蘇生学
pp.170-173
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200131
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症例
65歳の男性。身長172cm,体重73kg。胃癌に対して幽門側胃切除術が予定された。血液検査で特に異常を認めず,胸部X線写真や心電図も正常であった。
以前から高血圧があり,バルサルタンとアムロジピンの内服で,血圧コントロールはまずまずであった。硬膜外麻酔とプロポフォール,レミフェンタニルによる全身麻酔で管理する計画とした。当日朝,病棟での血圧は152/80mmHgであった。手術室に到着後,心電図モニターを装着し血圧を測定したところ,200/115mmHgであった。
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