症例検討 緩和医療
麻酔科医の緩和医療における役割—生体反応の痛みだけでなく患者の背景にも対応を
橋口 さおり
1,2
Saori HASHIGUCHI
1,2
1慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
2慶應義塾大学病院 緩和ケアセンター
pp.1074-1076
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200047
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
緩和医療はここ10年ほどの間に,がん医療を中心として急速に発展してきた。麻酔科の専門性を活かして緩和ケアチームや緩和ケア病棟で活躍する麻酔科医も増え,緩和医療に携わるキャリアパスの入り口の一つとなっている。緩和医療にかかわるうえで,痛みの緩和は重要な要素であるが,患者が抱える苦悩は多岐にわたっている。精神的,社会的,スピリチュアルな問題も含まれ,互いに影響する。
本稿では,麻酔科医が緩和医療において果たす役割と,緩和医療に携わるにあたって,意識して身につけていかなければならないことについて述べる。
Copyright © 2014, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.