徹底分析シリーズ 麻酔科的緩和医療
チームの中での麻酔科医の役割―これからの緩和医療を担う麻酔科医へ
細川 豊史
1,2
Toyoshi HOSOKAWA
1,2
1京都府立医科大学 疼痛緩和医療学講座
2京都府立医科大学附属病院 疼痛緩和医療部/麻酔科ペインクリニック
pp.792-794
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101593
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本徹底分析の企画者である服部政治先生から与えられた指示は,麻酔科的緩和医療というテーマのなかで「チームの中での麻酔科医の役割」について書くようにでした。さらに,内容が細切れでなく,読み物としての面白さも追求せよとの指示もLiSA編集部からついてきました。しかし,面白さは他稿に譲り,本稿では少々生真面目にいこうと思います。
緩和ケアチームの目的は「よりよい緩和ケアを求める患者とその家族に,よりよい緩和ケアを提供する」ことです。
本徹底分析を読む麻酔科医が,緩和医療に興味をもっていることは間違いないでしょう。そんな読者に肝に銘じてほしいことがあります。それは,チームの一員として緩和医療全般にかかわるにせよ,ペインクリニシャンとしてがん性痛管理にかかわるにせよ,緩和ケア研修や指導者研修を受講するにせよ,学術的研究を行うにせよ,学術集会に参加するにせよ,研究会を開催するにせよ,すべては上記の目的を完遂するためにある,ということです。
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