症例検討 レミフェンタニル:私はこう使っています
開頭腫瘍摘出術:レミフェンタニル高用量使用の立場から―侵害刺激は予測できないからこそ,必要十分に投与する
高木 俊一
1
Syunichi TAKAGI
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.772-776
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101895
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症例
52歳の男性。身長165cm,体重85kg。6か月前から物が見えにくくなっていた。最近になって起床時の頭痛,悪心が出現したため,脳ドックを受診したところ,左の鞍結節部に径4cmの髄膜腫を認め,正中線偏位midline shiftを伴っていた。また,左の視神経乳頭浮腫も認めた。準緊急で開頭腫瘍摘出術が予定された。既往に高血圧があり,5年前からアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬angiotensin Ⅱ receptor blocker(ARB)と利尿薬を内服しているが,血圧は150/90mmHgとコントロール不良であった。入室時の心拍数は60bpm。
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